全国各地の総合病院で近年増えてきている総合診療科をご存知ですか?
病院によっては、総合内科、総合診療部とも呼ばれています。この総合診療科とは、“身近にあって、何でも相談にのってくれる総合的な医療”=プライマリ・ケアを基本としています。「軽いめまいがするけど、貧血か、更年期なのか」「突然熱が出たけど、何が原因かよくわからない」など、こうした日常的にある健康問題に対して最初に対応するのが総合診療科です。
これまで日本では、循環器内科、消化器内科、小児科、外科、整形外科、耳鼻いんこう科、婦人科など、部門の専門化・細分化により、医療の高度化や技術の向上がなされてきました。しかし、近年、地域によっては医師不足が深刻化。また、超高齢社会の進行によって、“なんでも診られる医師”の「総合診療医」の存在意義は年々大きくなってきています。